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<93>経営者像
経営者には、カリスマ経営者とかサラリーマン経営者とか、様々なタイプがありますが、どのタイプであろうとも、まずは企業の将来像(VISION)を持たなくてはなりません。
また、それを一般社員まで徹底できるようにすべきです。会社全体が同方向に向く事が企業のパワーになるからです。しかし、その内容が判り難いものでは、徹底度合が異なりますし、全員が判り易く、理解されやすいようにすべきなのです。
また、経営者には、隅から隅まで把握して、指示する事を重要視されているケースもあれば、部下に枠のみを与えて、その枠内であれば部下のやり方を容認するタイプと二分されます。
社長は総合力100点であり、部長は80点であっても、部長の20点は社長の持っていない部分であり、課長は60点であっても、課長の20点は社長も部長も持っていない部分であれば、企業の裾野の広がりは無限なのです。逆に逆円錐の状況であれば、企業の将来は真っ暗なのです。
一人で隅から隅まで目を届かせ、自分に納得するのみの経営では、企業はその社長以上に大きくなりません。逆に部下に権限を与え、その枠内であれば自由なやり方を認め、失敗を怖がらない経営層を育成することが望まれます。失敗しないで成長する事ができるのでしょうか?また、自分はここまで失敗しないで来られたのでしょうか?部下に指示すればすべて完成すると考えている経営者はいないでしょうが、彼らが成長できる指導をできうるトップが望まれています。
小売・流通業界の活性化に向けて、是非とも顧客ニーズ(顕在需要のみでなく潜在需要も)にフィットするモノ・コトを提案できるビジネスフレームを構築できる経営者の育成を望むものです。
実践はやってみないと判らない事もあるのですが、やる前に判断できる事は事前に抑えておくべきです。素晴らしいトップは、やはり素晴らしい部下を育てられると思います。健全なる企業経営に早急に改善・改革できる、そのような経営者が多く輩出される事を祈念致します。
2014.03.31
株式会社 オチマーケティングオフィス 生地 雅之
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