株式会社オチマーケティングオフィス 


<5>アパレルの経営改革A 既存業務の見直し

最近の企業の決算を見ると、優劣どころか勝敗が決定的に付き出しています。
儲かる会社とジリ貧な会社の差は歴然です。
ジリ貧な会社の低迷の要因は、まずは既存業務に甘さが残っていると言う事に尽きます。
いままではこのやり方で間違っていなかったから、
今後もこのやり方で踏襲していくという考え方です。

しかし、過去の一時はそのやり方で上手くいっていても、マーケットや環境の変化により、
周りが大きく変化してきているのです。
環境の変化は1日では気づかない事が多く、少しずつの変化が積み重なって、
気が付けば大きな変革と感じるまでに至るのです。
でも、まだ気が付くならましですが、気が付かないで常態化している事こそが、問題です。

色で言えば、自社がブラウン(茶)で、周りがベージュであった時は、
同系色では馴染んでいるものの、一応くっきりとした差がありました。
しかし、時間が経つにつれ、周りはブラック(黒)になっていました。
そうすると自社のブラウン(茶)が黒の中に紛れ込み、
ほとんど遠めには境界線も判り難い状態となってきています。
要は自社の味が埋没してしまっているのです。
これでは、自社の特長を浮き彫りにしたビジネスなども「夢のまた夢」となってしまって
います。

これを打破するためには、壁にぶつかる事もあるでしょうし、回り道も余儀なくされる
でしょう。
でも前進するためには、どちらも必要な事であり、どの道を進むかは、
回りの状況把握と自分のポジションの把握が優先されます。
その把握ができれば、そのギャップを埋める方策を検討し、
一番到達に可能な道程を進めば良いのです。

このように、既存の業務改革はそんなに難しい事ではないのです。
経営者が目標を明確に設定・示唆し、幹部や現場が上記の既存の業務改革を
徹底すれば、自ずと道は開けてくるものです。
是非とも健全なる黒字体制に早急に改革できる事を祈念致します。

2007.01.29
株式会社 オチマーケティングオフィス  生地 雅之

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