株式会社オチマーケティングオフィス 


<108>おもてなしと地域文化の狭間


小売・流通業界の活性化に向けて、顧客満足度の向上(おもてなし)が取りざたされています。しかし、おもてなしとはおく悪様の満足度を高める事ではあるのですが、地域文化を押し曲げてまでお客様に寄り添う事なのでしょうか?

例えば、日本の温泉に来られた外人客が裸で入る事を嫌がるので、水着やタオルを巻いて入る事を検討したり、刺青での入浴を断ってきた温泉が外国人のタトゥーをやくざではないから認めようとされていたりしています。

このような風習や習慣と文化などと外国人の自国内の習慣とのギャップを認識して、どこまでの差別ではなく区別が必要なのかを検討しておく必要があるのではないのでしょうか?
人間が何故外国に行くのでしょうか?外国の異文化に触れに行くのではないでしょうか?

確かに物を購入するといった動機もあるのは理解できますが、世界中からNETでも買える世の中、やはり文化の違いを認識したい事に尽きるのではないでしょうか?世界中同じ対応で住み心地が良い事を求めているのでしょうか?考えさせられる時期にきているのではないでしょうか?

その中で、自社、自分は何をすれば異文化を感じながら、差別でなく区別を理解した顧客満足度を模索していく必要が生まれてきているのではないでしょうか?
是非、一度立ち止まって、インバウンドによる目先の売上に惑わされなく、本来の地域文化を理解して頂きながら、おもてなしの在り方をかんがえましょう。

2015.06.29
株式会社 オチマーケティングオフィス  生地 雅之


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