株式会社オチマーケティングオフィス 


<104>マーケティング手順


小売・流通業界の活性化に向けて、是非とも顧客ニーズ(顕在需要のみでなく潜在需要も)にフィットするモノ・コトを提案できるビジネスフレームを構築できる経営者の育成を望むものです。実践はやってみないと判らない事もあるのですが、やる前に判る事は事前に抑えておくべきです。

ビジネスを始める際には、まず全体のワイドマーケティングを実施し、その後セグメントしたターゲットへのセレクトマーケティングをして、その後そのセグメントしたターゲットに向けてのマーチャンダイジングを実施して、一歩引いて俯瞰したワイドマネージメントを遂行すると完璧という論法を多く見かけます。特に大手マーケティング会社には多く見受けられますが、果たして本当に的確に答えが出せているのでしょうか?

実は、第一のワイドマーケティングと第二のセレクトマーケティングを前後逆にすると答えが見えてくるのです。まずは、ビジネスを仕掛けようとするターゲットの徹底分析をして、その後一歩引いて俯瞰してのワイドマーケティングを実施し、冷静な目でマーケットの中にそのセグメントしたターゲットに成功するビジネスモデルを構築できるのかを確認し、その後にセグメントしたターゲットに、徹底したマーチャンダイジングを仕掛け、そして一歩引いてワイドマネージメントをすれば、ビジネスの成功の可能性は大きく広がるのです。

また、セブン&アイ・ホールディングスの会長がH大学院の教授との対談で、教授が話された内容に、「素人のように発想し 玄人のように実行する」と言われていますが、実は素人は発想できないのです。彼らは感覚での判断がメインで、好き嫌いをロジカルに頭の中で整理して、理屈での理解をしていなく、感覚的に嫌いだからその店や商品を敬遠しているのです。また、好きだから自然に来店が増え、リピータになっているのです。要は玄人がロジカルに分析・解析して、実行まで移して、」初めて答えが出せるのです。

売場以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でヒントや気付きを見つける知力と、それを拾う体力を身につける事が企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。
健全なる企業経営に早急に改善・改革できる事を祈念致します。

2015.02.23
株式会社 オチマーケティングオフィス  生地 雅之


Copyright@2016 Ochi Marketing Office.All Rights Reserved.