株式会社オチマーケティングオフィス 


<95>メイドインジャパン


政権交代を皮切りに、経済回復への模索が漸く始められようとしています。
今回の消費増税はアベノミクスの下支えもあり、駆け込み需要分を全部消し去るほどではなかったのですが、しかしながら先は第2弾の消費税増税といういばらの道があり、そう簡単には行きそうもない現状です。各企業は現状からの脱却を求めてはいますが、現実手を付けられているのはほんの一握りの企業に過ぎないのです。

また、国産品にも目が向けられつつあり、日本の技術の見直しもようやく始められつつあります。メイドインジャパンも過去からGMSの一部も取り上げていましたが、なかなか火が付かない状況にあり、昨今三越伊勢丹が取り上げてから、スポットライトを浴びつつあります。

GMSが取り上げていた時は、メイドインジャパンの商品を一堂に集めての展開でありましたので、お客様の欲しいと思う表現が出来ていなく、メイドインジャパンという事だけでモノを購入される事はなく、欲しいものがメイドインジャパンであれば、なおさら良いということなので、売場はテイスト分類された中でのメイドインジャパンでなくてはならず、百貨店の展開はその方向ですので十分にお客様に判りやすい展開になっているからなのです。

基本的にお客様が欲しい商品があり、メイドインジャパンであればなおさらベターなのです。実は必欲商品がメイドインジャパンがなければ購入しないのではなく、購入されるのです。必需商品ならなおさらメイドインジャパンでなくても購入されるのです。よって、必欲商品が最優先で、それができた上で、メイドインジャパンであるとなおさら良いのです。

よって、売場構築がテイスト別提案であり、その中でメイドインジャパンを纏める事が重要で、メイドインジャパンをテイストを無視して包含することではないのです。
このような考え方をベースに、メイドインジャパンを取り上げる手法が必要とされるのです。
是非ともメイドインジャパンの技術の良さを、必要とされるお客様に的確にお伝えし、理解され、広められる事が理想です。

小売・流通業界の活性化に向けて、是非とも顧客ニーズ(顕在需要のみでなく潜在需要も)にフィットするモノ・コトを提案できるビジネスフレームを構築できる経営者の育成を望むものです。
実践はやってみないと判らない事もあるのですが、やる前に判断できる事は事前に抑えておくべきです。健全なる企業経営に早急に改善・改革できる事を祈念致します。

2014.05.26
株式会社 オチマーケティングオフィス  生地 雅之

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