株式会社オチマーケティングオフィス 


<42>静岡地区リサーチO
=アららぽーと磐田+イオン浜松市野SC

昨年末12月19日(土)に車で静岡のららぽーと磐田とイオン浜松市野SCを見てきました。

1.ららぽーと磐田
東名高速のICよりETCで出て5分も掛からない近くにららぽーと磐田があり、またETCで
拘束に戻れば、次の浜松ICで降りても、150円プラスのみで高速料金が掛からない
システムであり、車を利用しやすい環境になっています。
ただ、高速降りたエリアはららぽーと磐田以外まったく田園風景であり、茶畑中心の
視野にこのららぽーと磐田目当てしかありません。

全容178店(ファッション80店、雑貨・インテリア21店、飲食52店、サービス25店)と
飲食比率が29%と他SCよりも高く、バランスは素晴らしいものです。
核店舗が1Fにパレマルシェ、遠州の駅と言った地元食品スーパーが隣接しており、
反対側に谷鳥屋書店、無印、CASA&SWEN(インテリアキッチン+アウトドアショップ)、
島村楽器があり、中央にZARA、2Fにユニクロ、アカチャン本舗、反対側にノジマ(家電)、
ゼビオ、中央にナムコランド、ダイソー(百均)があります。
3FはTOHO-CINEMAと駐車場です。
1Fの食品スーパーの2店隣接も課題があるのですが、差別化はできており、両店とも
特徴は出せていますので、現在はそう問題ないと思います。

メイン導線とそこから半円状のサブ導線があり、サブ導線の1Fにフードコート、2Fに
レストランがあり、メイン導線から見えなく構成されている点も評価されます。
1Fのフードコートも丸亀製麺所からサンマルクカフェ、クレープのドナテロウズ等もあり、
それなりに旬な構成と言えます。
ただ、2Fのメイン導線に吹き抜け部分がほとんどあり、右側からの店から左側の店に
移動するには巾広すぎるので、片面の通路を歩いてからでないと無駄な動きが出て
いますので、お客様にとっては疲れるものと思われます。

ファッションショップとしては、ユニクロ、ライトオン、コムサイズムコレクトを始め、
レプシイムローリーズファーム、アズールbyマウジー、メイル&コー、コーエン、
ユニオンステーション、ハイダウェイ、TKミクスパイス、ビーチサウンドからクロコダイル、
シャツプラザ、ビクトリノックスまでエイジ巾が出ていますので、バランスは良いのですが、
特筆できるものはありません。
ただ、12月14日(月)〜25日(金)の間はアフター5キャンペーンと称して、
夕方5時以降のサービス(10%OFFやPOINT-UP等)を訴求して、クリスマスに向けての
集客に寄与しています。

2.イオン浜松市野SC
東名高速浜松ICより約20分程度の市街地に立地しており、2層の一般的なイオンSCと
言えます。核店舗は1FにJUSCO、2FにION-STYLEであり、扇形の専門店エリアです。
ION以外の核店舗は、1FにCASA&SWEN、無印、未来屋書店、ユニクロ、
2Fにスポーツオーソリティ、ニトリがあります。

全店で217店であり、ファッション79店+ファッション雑貨63店で、全体の65%を
占めており、飲食41店の19%のシェアは少し低いと思われます。
ショップもレプシイムローリーズファームを始め、ライトオン、ジーンズショップOSADA等、
上記ららぽーと磐田とほぼ同様なレベルです。

また、この2Fの吹き抜け部分はららぽーと磐田より多く、メイン導線のみでなく、サブ導線
まで吹き抜け部分を作っているため、買い回りに影響しているものと見受けられます。
但し、1Fのメイン導線、サブ導線の巾が狭いので、1Fには救いがあります。
しかし、1FのフードコートはJUSCO出たすぐのメイン導線にあり、その2Fにレストランが
あると言ったゾーニングであり、IONのためだけのレイアウトと思われ、テナントへの
配慮が見受けられませんので残念です。

オーバープロダクト、オーバースペースの環境下、これからの日本の消費構造の変化を
鑑み、「お客様目線で売場や商品を見て、手直しはプロの技」といった事を徹底しながら
差別化する事は至難の業ですが、諦めずにチャレンジしていく事は永遠の課題でしょう。
これからも、特にリピーターを財産として捉え、ストアブランドとグッズブランドの違いを
認識され、各ブランドの価値創造による消費者のライフスタイルの確立を目指す
ビジネスの重要性が増すものと考えます。
これらの実行が、今後の発展に寄与できるものと確信しています。

2010.02.25
株式会社 オチマーケティングオフィス  生地 雅之



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