株式会社オチマーケティングオフィス 


<107>リアル店舗によるオムニチャネルの方向性


小売・流通業界の活性化に向けて、オムニチャネルの形は業界によっても、企業の強み・弱みによっても、さまざまな形で展開されていくものと推測しています。
やはり、まず自社の将来像を描き、リアル店舗の売上・利益拡大を第一義に考え、リアル店舗の売上を保全する事も視野に入れての、オムニチャネル・ヴィジョンの確立が最優先されます。
在庫の共有化等の枝葉末節よりも、ビジネスモデルをどう構築すべきか、何を最優先するかの議論が必須です。

そして、サイトのオリジナルブランド化も重要であり、サイト顧客の顔を見たモノづくりを前提とし、その必要量の把握によるビジネスモデルの構築も必要不可欠です。
リスクのないところに利益はありません。営業感覚が優先されるべきで、どういった売場が必要かをD考え、その売場構築の為にインフラが必要になるべきでしょう。

また、一部の百貨店がリアル店舗で成功されている絞り込み、奥行きのビジネスモデルをサイトでも、カタログでも通用させるべきで、フォロービジネスを構築できない限り、利益額の積上げと在庫の最小化は不可能です。業界の常識は非常識になっています。
自らの「あるべき姿」を構築できない企業にオムニチャネルは程遠いのではないでしょうか?
是非、自社の独自性のあるオムニチャネルの「あるべき姿」をまず構築しましょう。

売場以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でヒントや気付きを見つける知力と、それを拾う体力を身につける事が企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。
健全なる企業経営に早急に改善・改革できる事を祈念致します。

2015.05.25
株式会社 オチマーケティングオフィス  生地 雅之


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