株式会社オチマーケティングオフィス 


<102>日本企業の経営レベル


小売・流通業界の活性化に向けて、是非とも顧客ニーズ(顕在需要のみでなく潜在需要も)にフィットするモノ・コトを提案できるビジネスフレームを構築できる経営者の育成を望むものです。実践はやってみないと判らない事もあるのですが、やる前に判る事は事前に抑えておくべきです。

日本企業の生産性は世界トップのルクセンブルグの1/3で22位と言われています。日本の企業は開発力、技術力についてはハイレベルと考えますが、経営力についてはまだまだレベルが低いのです。経営者は「良い商品を作れば売れる」との高度成長時代の感覚から抜け切れていないのです。

現在のような低成長時代においては、「良い商品(機能)」は当たり前で、如何にその商品(機能)を必要とされているお客様を見つけ(MARKETING)、お伝えすること(PROMOTION)を繋げたビジネス(マーチャンダイジング)とそれを維持・向上させていく経営力(マネージメント)がバランスよくセットされてこそ結果が出せるのです。

経営力とは、まず各部門の役割が明確にする事。その役割が機能を果たすために、組織と責任を明確にする事が必要です。役割が明確になっていない事から、組織作りが間違っていくのです。あるいは人のバランスの為に組織ができ、ポジションが出来て行くのです。

まずは、誰の名前も想定せずに社内の組織作りをしてから、適材適所に人材を張り付けて行くのです。その役割の中で、自分の仕事を確実にこなし、一歩下がって俯瞰して企業全体を見極め、会社に次の方向性を示唆・提案できるスキルを養えるOJTができる企業風土を作れる環境整備が求められています。

売場以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でヒントや気付きを見つける知力と、それを拾う体力を身につける事が企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。
健全なる企業経営に早急に改善・改革できる事を祈念致します。

2014.12.29
株式会社 オチマーケティングオフィス  生地 雅之


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